旅する身体とは
武術(古武術)やヨガを軸に身体の使い方や身体技法を研究し、お伝えしています。
身心の動きや捉え方を変えてみると、結果として整うという事があります。
トレーニングを積むのも大事ですが、どの視点で行うのかも非常に重要です。
例えば、
対立する身体、癒着する身体、衝突する身体、自立する身体、調和していく身体
身体が癒着していると各部の足の引っ張り合いになります。
癒着を自覚して自立を促すと、結果として繋がる身体になります。
癒着とは端的に言うと「力み」です。つまりギュッと固めてしまう事。
身体がギュッと縮こまり固まっている状態でトレーニングをしても、却って動きが悪くなる場合もあります。
前提の身体として、無駄な力が抜けているか否かが重要ではないかと考えています。
そんな前提の身体から稽古をしていきます。
ワークショップでは主に立ち方座り方、歩き方等から身体を見直し、動きの捉え方や感覚の向け方で身体が変わる事を体験して頂けます。
稽古会や研究会では、武術的要素を絡めて「不自由の中でいかに自由になるか」を稽古していきます。
相手に思いっきり手を掴まれるととても不自由に感じます。なんとかして振り払いたいと思いますが、なかなか大変です。この時にがむしゃらに何とかしようとせずに、動き出す場所を変えてみたり、感覚の向け方を変えてみたり、相手との関係性を変えてみたりと色々試し検証していくのが稽古の場です。結果として力感なく相手が動いたりもします。
ここにある身体と対話してみる、感覚の向け方を変えてみる、身体を丁寧に観ていき、感覚を育んでゆく。
新たな身体と出会う旅。